バンカーショット

バンカーショットのコツ

プロゴルファーにとっては、バンカーショットほど簡単なショットはない!
と、よく聞きます。それほど易しいショットのはずなのにアマチュアゴルファーにとっては最悪のイメージがあるのは何故?

 

それはプロが豊富な練習量を確保しているのに比べ、アマチュアにはバンカーショットを練習する機会が少ないことがまず挙げられます。

 

バンカーショットは通常のアイアンショットのようにボールの最下点を狙う精度の高いショトと違い、 ボールの5〜10cm手前を狙うアバウトなショットで良いのですからアマチュアにとっても簡単なはずです。

 

それを阻む理由が練習量の他に、クラブをソールできないことです。それに加えて目の前にバンカーのアゴがあり、飛び越えるために出玉の高さを要求されることで心理的なプレッシャーが増幅することにあります。ホームラン、ザックリの恐怖がありスイングが中途半端になります。

 

ショットの大原則は、常に加速しながらインパクトを迎えることが必須です。当然バンカーショットも例外ではありません。クラブヘッドを加速しながらインパクト、そして振り抜くことが求められます。
それには結果を恐れずにチャレンジすることが必要です。アマチュアそれも90切りを狙うゴルファーには失うものなんて無いのですからヤルしかありません。

 

バンカーからの脱出を阻むプレッシャーは成功体験を積み重ねていくしかありませんが、成功するにはバンカーショットのセオリーを学ぶことが必須です。これから状況に応じた技術的なセオリーを身に付けましょう。

 

 

バンカーショットの基本

バンカーショット=エクスプロージョン(爆発)と思っていませんか?

 

ゴルフ教材や雑誌などにもこの表現が多く使われていますからそう思っても不思議ではありません。
いえ、間違いと言うつもりはありませんが100切りゴルフを狙っている人に誤解を招くこともある表現だと思います。

 

砂にクラブを爆発的に打ち込んで飛び出させると考えているのなら誤解です。目玉になっている場合などはこれに近い表現になりますが他のバンカーショットのイメージは「砂を薄く削り取る」と言った表現が当たっています。

 

バンカーから脱出できない人のほどんどがクラブを砂に打ち込んだ後に振り切っていません。
バンカーショットの名手、藤田寛之プロのスイングを見るとよ〜く分かりますが体の回転を使いながらクラブを振り切っています。

 

教材の中には下半身を固定して上半身だけでボールの手前にクラブヘッドを打ち込む、と教えています。
しかし手打ちはバンカーショットのミスで多いトップ、大ダフリの罠にはまることになりますから100切りゴルファーには難しいことです。

 

トップ、大ダフリは体の回転を使わずに手だけで打ち込むことで力みが生まれボールの手前5〜10cmにクラブヘッドが入らなかったことが原因です。

 

もう一度言います。『バンカーショットは手打ちではダメ!』体の回転を使い他のショットよりもゆっくりしたテンポでスイングしましょう。
ボールの手前5〜10cmにクラブヘッドが入り、ボール先10cm前後から抜けていくイメージでOK。

 

追記:トップしないコツはボールを見ながらスイングしないことです。何故かというとボールの手前5cmに打ち込もうと思っていても目がボールを凝視していると無意識にボールがターゲットになってしまいます。凝視するのはボール手前5〜10cm間の砂にしましょう。

 

 

 

《バンカーショットのセットアップ》
ショットの成否はセットアップで大方決まります。基本形と応用形を学んで機会ある毎に練習しておきましょう。

 

セットアップでのチェックポイントは、スタンス幅・重心・体重・クラブヘッドの向き・スタンスの向き・ボール位置の向きの6つ。この6つを組み合わせることで出玉が高い・低い、キャリーの長・短、ランの長・短を選択することが出来ます。

 

例えば、
グリーンまで15ヤード以上も離れているバンカーにつかまり、幸いにアゴが低かったら、
◆ スタンスは肩幅より少し広くとる。
◆ 重心は通常よりやや低くする。
◆ 体重は左足に60%(左足踵前)掛ける。
◆ クラブヘッドを少し開く。
◆ スタンスの向きはクラブヘッドに合わせてオープンにする。
◆ ボール位置は中央から左足の踵延長線上の間。(重心を低くした分だけ少し遠くなる)

 

バンカーがグリーンの10ヤード以内で、アゴが高い場合には、
◆ スタンスは肩幅より広くとりガニ股スタイルにする。
◆ 重心は通常より低くする。
◆ 体重は右足に60%(左足踵前)掛ける。
◆ クラブヘッドを大きく開く。
◆ スタンスの向きはクラブヘッドに合わせてオープンにする。
◆ ボール位置は左足の踵延長線上からつま先の間。(重心を低くした分だけ遠くなる)

 

以上がバンカーショットの基本なセットアップです。
実戦ではグリーンとバンカーの距離、砂質、アゴの高さ、ボールのライなどの条件が複雑に絡みますからセットアップ方法を悩むことになりますが、セオリーを学んだら実践して経験を積むしか成功する術はありません。幸いにしてあなたはアマチュア、それも90切りを狙うゴルファーです。
失敗しても何も無くすものはないはず、恐れずにチャレンジしましょう。

 

追記:正しくセットアップできれば8割は成功したようなもの、あとは打ち急ぎしなければOK。  打ち急ぎはショットする前のルーティンである程度防ぐことができます。それに自分に呪文をかける方法もありますよ。私はバックスイングで『ゆっくり、ゆっくり』とツブヤキます。

 

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