スタート前のマネジメント
スタート時間のギリギリに到着して慌ててティアップする人をたまに見かけますが、こういう人に限ってスコアが良くないのはコースが悪いと言ったり、他人にはお構いなしのスロープレイだったりします。
コースには少なくとも1時間前には到着しゴルフを楽しむ準備をしましょう。スタート前はクラブハウスでお茶したりタバコを吸っている暇はありません。
優先順位で言うならば、
1、ストレッチ
2、パットの練習
3、ドライビングレンジでのショット
1時間あれば3つとも出来ますが到着が遅れて時間が無いようであれば優先順位に従って調整して下さい。
【ストレッチ】
老若男女、初心者・ベテラン問わずに必要なのがストレッチ。ストレッチの目的はケガの予防と体を柔らかくしてベストなスイングが出来るようにすることです。
日々、体を鍛えているプロゴルファーでもスタート前には十分な時間をストレッチに当ててスムーズなスイングが出来るようにしています。ましてや普段に何もトレーニングしていない我々がストレッチしなくて良いはずがありません。
首、腰、背筋やアキレス腱などを痛めて楽しいはずのゴルフが台無しになることもよくある話です。
※ストレッチの方法は書籍やネットでも多くの情報が掲載されていますので割愛します。
パティンググリーンでの練習
目的はズバリ! 当日の距離感を頭にインプットすることです
なぜ3〜4パットが多いのかと言えば、ファーストパットが5m以上のロングパットのケースが多く、カップの1m以内に寄らないことが主な要因です。
1m以内に寄せるには距離感が重要です。
方向はどんなに間違ってパットしても、後ろにも横にも転がりませんし、外れてもカップ1m以内を通過する程度でしょう。
しかしショートやオーバーは1m以内という訳にはいきません。2〜3mの誤差な〜んてのはザラにおこります。
1打目がショートすれば2打目はオーバー、逆に1打目がオーバーなら2打目はショートになり易いのがゴルフ。結果、3〜4パットを打つはめになります。
そのようなお約束の結果にならないように、練習グリーンでは次の手順で距離感を掴むことに集中しましょう。
◆ カップを使わないでパットする
練習グリーンで多くのゴルファーがカップに入れようと躍起になっていますが、これは意味ありません。
まず、できるだけ平らな所を見つけて肩・手首に力が入らない程度で気持ち良くスイングして下さい。グリーンによりますが10〜15mほど転がると思います。このフィーリングがロングパットの基準になります。転がった距離を歩測して本グリーンでパットの距離を計測する際に当てはめてパットスイング幅の参考にします。
◆ 次に5mの距離にティペグを刺してパットする
理想はティペグから30cm先までにボールが止まることです。
練習グリーン上が混んでいなかったらティペグを狙って4方向からパットしましょう。なぜ4方向かというと上り、下り、スライス、フックそれぞれのラインでパットすることになるからです。このときも大事なことは距離感です。ティペグに当たらなくてもOK。
5mを転がるボールのスピードとパッティングストローク幅をインプットすることが最も重要なことです。この5mを基準としてパットを組み立てます。
◆ 仕上げに1m以内の距離からカップを狙ってパットする
自信を呼び込むカップインの音を聞いてスタートホールへ行きましょう。
ドライビングレンジでの練習
スタート前にドライビングレンジに立つ目的は、
下半身と上体の捻転、スイングリズムを確認、それに加えて体を覚醒させることにあります。1カゴ(25球前後)以上打つのはおすすめできません。
ウェジで30〜50ヤードの距離を確認しながら10球ほどリズム良くスイング、次は9〜5番アイアンを5〜6球。この時にフルショットする必要はありません。あくまでリズム良くスイングすることを心掛けて強振することはしません。
そしてドライバー。
チェックポイントは体の捻転と体重移動。コツはゆっくり、リズム良くスイングすることです。良くも悪くも4〜5球も打てば十分です。
最後にウェッジで締めればOK。打ち始めたら、思うように当たらないのでムキになって打っている人を見かけますが、これは絶対に止めましょう。自分のスイングに疑心暗鬼になりスタートからつまずく原因になります。
この時の球筋を今日のコースマネジメントにインプットします。普段よりフックが強いとか、スライスの曲がりが強いなどの情報がスコアメイクをする上で大事なことです。
ここで感じた曲がり具合を基準にコース攻略方法を組み立てます。間違っても理想の球筋を期待してラウンドしようとしてはいけません。そういうギャンブルショットは打ちっ放し練習場で経験しましょう。
スタート前の情報収集とは 敵を知り己を知らば百戦危うからず
雨が降って地面が緩んでいたり、締め付けが緩い帽子なら飛んでいきそうな風の時、ハンディ18のゴルファーは
5〜10打多くなることを覚悟する必要があります。
雨によってクラブの振り抜けが悪くなり、普段の番手では届かないことが多くなりますし、風向きと強さで番手が大きく変わることもスコアを崩す大きな要因です。
スタートする前にコースの地図上に全体的な風向きを記入すると良いでしょう。風向きや強さはホール毎の地形で変る場合がありますが基本的な風向きが分かります。
コースの地図はスコアカードに印刷されているか別紙に印刷されていますのでスタート室で入手して下さい。
グリーンの硬さは練習グリーンで確かめることと、実際に3ホールほどラウンドして確認しましょう。
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- コースを攻略するには、自分の力量とコース毎のマネジメントが欠かせません。90切りゴルフ、100切りゴルフそれぞれに合ったマネジメントが必要です。